レビュー
20代の後輩とどのようなコミュニケーションの取り方がいいのか?を考えるために、よくある部下の育成や、聞き方、話し方の本ではなく、少し違った角度から、タイトルの「雑談」に興味を惹かれて、本書を手に取ってみました。
本書の中で特に記憶に残った内容を列挙。(太字部分は特に意識したいと思った部分)
- 多くの人は、話す人より、聞いてくれる人を求めている
- 承認欲求や自己肯定感につながるほめ言葉を伝える、共感するクセをつける
- 2(好意的):6(無関心):2(嫌悪的)の法則で、2割の嫌悪的な人のことより、8割の方に力を注ぐ
- 会話の「間」が出きたと思ったら、別のアクションで気まずさを強制リセットする(トイレに行くなど)
- 「親しみやすいけど、ていねい」な言葉を心がける
- 「学ぶ」は「真似ぶ」が語源
「真似をする」ことが何かを習得する近道。
真似ポイントを絞り、どこかひとつだけを真似してみることで、
真似をするハードルを下げる。
- 話が上手な人や人から好かれる人たちを観察し、話し方のポイントを盗む
メモをしてリストにして「よい口ぐせ貯金」としてストックする。
- 「はじめまして」の人とは、周り(同じ空間)を観察して、感じたことを話題にする
「同じ釜の飯を食っている感」を出す。
- 相手のポジティブポイントを発見する
その人と仲良くなるために、対人関係は「加点法」で見る!
相手が他の人と違うところ(特徴やこだわりポイント)を見つけて、
その人の魅力を話題にする観察力。
- 「あ行」「す」からはじまる言葉と「なるほど、○○!」でリアクションをする
1. ありがとう!
2. いいね!
3. うまいね!
4. えらい!
5. おかげさまで!
6. すごい!
7. すてき!
8. すき!
9. するどい!
10. すばらしい!
- 相手が話したいことを、「教えてほしい」という態度で質問する
雑談は、相手に気持ちよくしゃべってもらうこと。
人は、誰かに何かを教えることが好きな生き物。
- 5W1Hで会話のトスを上げ続けて、相手に気持ちよく話してもらう
- ふだんから「自分の心の中にあるもの」を、できるだけ言語化し、そうした言葉を意識してストックしておく
- 話を聞いてくれる相手のことを考えながら話をする
- 自分の中に決めつけや思い込みがないか疑うクセをつける
自分の主張が公平な意見か俯瞰して眺めてみる
- 自分のデリカシー度をチェックし、矯正する
- 話しを切るときは、自分のせいにして、感謝の言葉と笑顔で好印象を残して、雑談を締めくくる
- 上手くいかないことがあってもあきらめない。続けていけば、できるようになるときが必ず来る(プラトー現象)